こんにちは
SLEについて記事を書くのはかなり久しぶりですね。
#8まで病気や検査などSLEに関する生々しい話を紹介してきました。
もちろん、それらはSLEという病気を知っていただくためにも必要でした。
でも僕が本当に書きたかった・伝えたかったのは退院してからの話です。
なぜなら、罹患して一番辛かったのは退院後の1年間だからです。
それでは前回の続きです。
※これ以降の内容は、検査・治療内容が記載された資料と、僅かな自分の記憶を頼りに書いています。
正確性に欠く場合がございますので、予めご了承願います。
退院日決定
リハビリが始まってから2週間ほど経った5月某日
発症当初は冬で気温も低かったのに、もう春が終わろうとしていました。
主治医から退院の知らせがありました。
退院日は5月9日
ようやく普通の生活に戻れると心から喜びました。
退院日
待ちに待った退院日。
昨晩は退院できる喜びから寝付けませんでした。
今僕がいるこの病室
数ある同じ配置の病室の一つに過ぎませんが、僕には特別に感じられます。
天井についているカーテンレール、検査の痛みに耐えながら見つめていたのを思い出します。
43日間に及ぶ入院生活
本当に想像を絶するほど辛い経験でした。
悪夢・幻聴・幻覚に怯え、涙する夜もありました。
痛い、苦しい、逃げ出したい
そんな気持ちを抑え、僕を支えてくれたのは間違いなく家族や友達です。
本当にありがとう。
まだ何も返せてないけど、少しずつ、時間をかけて恩返しします。
帰宅
無事帰宅しました。
住み慣れた場所のはずなのに、落ち着きません。
全てが新鮮に感じて情報が完結することを知らないのです。
当たり前が当たり前ではないとわかったからこそ感じる。
幸せだ、生きててよかった。
16年という短い人生で、二度も生きている幸せを噛み締めるとは思ってもいませんでした。
もしかすると僕は恵まれていたのかもしれません。
3月28日
本記事の投稿日は3月28日。
毎年この日は自分を見つめ直す日と決めています。
原因不明の病魔と戦いながら入院したあの日から5年が経ちました。
一つの区切りとして、過去の自分へ。
今の僕は、あの状況からは想像できなかったような幸せな未来にいます。
自分が正しいと思ったことを、自分なりに実行してきた結果です。
あれだけの体験をしたのだから、行く先、もう怖いものはありません。
全身全霊で生きてください。
2021年3月28日
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